DIYを始めると欲しくなる「ドライバ」選び方がわからない…という方必見!
25
2019
Aug
DIYにだんだんハマり始めると、欲しくなるのが「ドライバ」ではないでしょうか?
たかがネジの取り付けと取り外しかもしれませんが、あるとないとでは全然違うのが「ドライバ」なんです。最初は手動でやっていた人も、一度使ってしまうと、もう手動には戻れない~なんてことも(笑)。
とはいえ、実際にホームセンターへ行ってみると、ドライバの種類は数多くて何がいいかわからないとお困りの方もいらっしゃるでしょう。そして、お値段も1万円台から数万円と幅広い! そこで今回は、京セラインダストリアルツールズ販売株式会社、高槻営業所所長の井上智史さんに、RYOBIの工具から「ドライバドリル」「インパクトドライバ」「振動ドライバドリル」をピックアップし、機能の違いからメカニズムまで教えていただきました。
INDEX
基本のドライバ3種類、違いを知って選ぼう!
ドライバといってもいろいろな種類があるようですが、何を選べばいいですか?
基本的には、「ドライバドリル」「インパクトドライバ」「振動ドライバドリル」の3つをおさえてもらうといいですよ。
え?違いがわかりません…。詳しく教えてください!
まず「ドライバドリル」は、ネジを締める、穴を開けることに適した工具です。
ネジを締める際にクラッチ機能が働くので、締め付け調整が容易にできます。ネジの締めすぎなどは防ぎやすいですね。
機能はわかりました。具体的にはどういう場合に適していますか?
短いネジや柔らかい素材を扱うときに適しています。直接ネジを押し込むだけでなく、間に金具をかませるときなども、クラッチ機能があるため扱いやすいですよ。
あとは木材に穴を開けるときに便利です。
なるほど。では「インパクトドライバ」はいかがですか?
これは穴を開けることはできないので、ネジを締める際に使う工具です。最初は「ドライバドリル」同様、回転しながらネジを締めていきますが、硬い、入りにくいというときは、打撃を加えて締めるんです。
では、「ドライバドリル」より「インパクトドライバ」は強力というわけでしょうか?
そうですね。太く長いネジを扱うときは「インパクトドライバ」をおすすめします。でも、強さが大きいので、穴を開けるのに使うと先端が傷つく場合があるので、おすすめしません。
この2つの違いはよくわかりました! では「振動ドライバドリル」はいかがでしょうか?
これも、ネジを締める、穴を開けることに適した工具で、基本的には「ドライバドリル」と同じです。ただし、これに振動を与える機能が加わっています。この機能があるおかげで、コンクリートに穴を開けることができるのは、「振動ドライバドリル」だけというわけなんですよ。
(表をクリックすると別タブで画像が開きます)
つまり、ネジを締めるだけなら「インパクトドライバ」、ネジを締めるだけでなく、穴開けにも使いたい場合は「ドライバドリル」もしくは「振動ドライバドリル」を選ぶとよいということですか?
基本的にはそれでOKです。でも一般的なDIYなら、「インパクトドライバ」か「ドライバドリル」があれば、十分だと思います。「コンクリートに穴を開けるようなDIYに今後チャレンジするかも?」という方は、「振動ドライバドリル」を検討してもらってもいいかもしれません。
コンクリートに穴を開ける状況が想像できませんが(笑)。用途に合わせて選ぶことが大事なんですね。
はい。それぞれ用途やメリットが少しずつ違いますので、「自分がやりたいDIYにはどれが必要か?」で選ぶようにしてくださいね。
もっと安いのもある?それは電動ドライバです
ここまで読んで、「あれ?私は数千円のドライバを見たことがあるんだけど…」と思われた方もいるかもしれませんね。確かに似たような形で、似たような機能がありそうなドライバがありますが、あれはそもそも、先に紹介したドライバとはまったく違う「電動ドライバ」だったんです! そうですよね?井上さん。
そうですね。ネジを締める道具で一番安価なものといえば、ドライバです。ネジを締めるときに、これを利用している方も多いですよね。
はい!私もこれは、知っています。実は私、数千円のドライバを使っていて、それまでは手でくるくる回していたから、すごく使いやすくて感動したんです!
そうですね。例えば大根おろしを、おろし器と手でやるのは大変ですが、おろし機能つきのフードプロセッサーでやると簡単ですよね。これと同じだと思ってもらえればいいと思いますよ。
なるほど!わかりやすいです。でも、この「電動ドライバ」と先ほど紹介してもらった「ドライバドリル」や「インパクトドライバ」はまったく違うわけですね。
そうですね。DIY初心者の坂田さんは「電動ドライバ」が使いやすいと思われたわけですが、DIY上級者の場合は「電動ドライバ」では満足されない方が多いと思います。馬力も作業効率も各段にアップしますよ。坂田さんも、DIYにさらにハマってくれば、物足りない~と思う日がくるかもしれませんね。
そうなれるよう、もっとDIYがんばります!
DIYにハマりそう?そんな人に知ってもらいたいバッテリーの存在
最後にもうひとつ、DIYにハマりそうな坂田さんにお教えしたいことがあります。
今は思いつく工具といっても「ドライバ」ぐらいかもしれません。でも、そのうち「丸ノコ」が欲しくなったり、「ブロワ」や「バリカン」が欲しくなったりすると思うんですよね。
何となく分かります!テレビでDIYやってると、「なんじゃこりゃ?」という工具がいっぱいでてきて、いずれは使えたらすごいだろうなぁ~なんて思うことはあります。
そうですよね!今は必要ないけれど、もしかしたらこの先、もっといろんな工具が欲しくなるかも?と思った方に知っておいてもらいたいのは、「同じ電池パック(バッテリー)で使えるシリーズのラインナップが豊富」であるということなんです。
いろんな工具のバッテリーは共通で使えるってことですか?
メーカーによっては違うと思いますが、例えばRYOBIの場合、以下の工具はすべて同じバッテリーで兼用できるんですよ。
新しい工具を購入する際のコストカットにつながるので、ちょっとしたことですが、豆知識として覚えておいてもらえたらと思います。
バッテリーのことなんて知らなかったので、教えていただきありがとうございました。工具を探しにホームセンターへ行くのが、楽しくなりそうです!
DIYを楽しみたいなら工具選びが大切!
ドライバについて、そして選び方について、とても勉強になりました。
いずれにしても、DIYを楽しみたい方にはとても便利な工具である、ドライバ。ぜひ、あなたに合ったものを選んで、DIY生活をもっともっと楽しんでいただければと思います!
ドライバを使ってDIY①ラスティ編
ドライバを使ってDIY②アリスト編
※この記事の内容は、2018年10月時の取材を元にしています。会社名や登場人物の年齢、役職名などは当時のものになっている場合がありますので、ご了承ください。