クールさで人気のインダストリアル風インテリアを叶えてくれる『アリスト』大解剖
15
2019
Nov
インダストリアルインテリアとは、工業的なデザインのインテリアという意味です。素材のユーズド感と少し無骨な質感、そして工業製品らしいシンプルさと美しさが魅力で男女問わず根強い人気があります。
工事現場、鉄道や工場などで使われている工業製品を雑貨として扱う店舗も増えており、ガス管やオイル缶のリメイク、金属性のパイプなど、DIYとの相性も抜群です。
そんなちょっぴり男前でおしゃれなインダストリアルインテリアを手軽に実現してくれるのが『アリスト』。「アルミのポールと1×4材を使ったDIY収納」をコンセプトに誕生した『アリスト』について、開発者である河西さんにお話をうかがいます!
INDEX
開発者に聞く、家庭になじむ『アリスト』の魅力
『アリスト』の特徴はアルミポールと木材の組み合わせという点ですが、この発想はどんなところから生まれたんですか?
インダストリアルインテリアはとても人気がありますが、工業製品らしさを前面に出しすぎると、家庭のインテリアになじまない場合がありますよね。
そこで、家庭になじむよう武骨でありながら柔らかい印象を出すことができないかと考えていました。その結果、思いついたのが支柱はアルミで棚板を木材にすることでした。
実際に、出来上がったものを見るとわかるんですが、木材が入ることで、柔らかい感じや温かみを感じますよね。
そうなんです。さらに、棚板は木材の方が加工しやすいですし、塗装することで表情も変わります。家庭になじむという意味では、室内の雰囲気に合わせて調整しながらオリジナルの収納を作ることができるというのが『アリスト』の魅力だと思います。
ところで『アリスト』という名前の由来は何かあるんですか?
よくぞ聞いてくれました。パイプの素材であるアルミの元素記号「AL」と自分のアイデアや想いを形にする芸術家「Artist」から「ist」をいただいて「ALIST」にしました。
おお!アルミで創造するアーティストで『アリスト』。これ、思いついた時に心の中で「キター!」と叫んだんじゃないですか。
声に出して叫びました(笑)
アハハハ。
無骨なカッコよさを残しつつ、簡単に、自由に
ちなみに、『アリスト』の開発で苦労されたことはありますか?
金具類に関しては試行錯誤を重ねました。
もともとは「工事現場の足場のようにしたい」という妄想が頭の中にあって、それをイメージするためのパーツを揃えていったんです。
本当は足場の金具(クランプ)をそのまま使いたかったのですが、インテリアとして室内では存在感があり過ぎ、すっきりさせるためにミニチュア版にしてみました。
とは言え、アルミパイプ、金具(クランプ)、木材の組み合わせの自由度は残しておかなくてはならない…。
カッコよさと自由度のバランスに苦労されたことが伝わってきます。
最終的には、以下の3点がクリアできたことで、自信を持って商品化にいたりました。
- パーツはできるだけ少ない種類でわかりやすく
- できるだけ多くの用途に対応する
- その場にベストマッチするサイズの自由度を保つ
それでは最後の質問です。使い方や楽しみ方がいろいろある『アリスト』ですが、河西さんとしてはどんな方におすすめしたいですか?
例えば、好きなものをディスプレイしたいけどちょうどいいサイズの棚がない、とかイメージに合う棚がないという方におすすめしたいです。
自分の好きなものやコレクションをぴったりのサイズでカッコよくディスプレイできれば、好きなものに囲まれているという幸せをさらに感じられるはずです。ぜひ、『アリスト』に挑戦してみてください。
『アリスト』は組み立てが難しい?その不安、金具を知れば解消できます!
初めて『アリスト』を見たときに「組み立てが難しそう…」と感じる方も多いようです。確かに2×4材、1×4材を組み合わせるだけのウォリストと比べると、金具の数が多いし、板も金具も斜めになっているなど、少しばかり上級者のニオイがします(笑)。
でも、実は作りはとてもシンプル!「少ない種類で多くの用途に対応する」そのコンセプトで選んだ金具なので、パターンさえわかれば組み立ては簡単です。どんな金具があるのか、教えていただきました。
基本1 棚板の枚数が段ごとで異なる斜め足のパターン
基本2 ネットパネルを使った収納力のあるパターン
応用編 大きなものもお任せ!筋交い、突っぱりポール
『アリスト』を活用してインダストリアルインテリアをお楽しみください
今回は、開発者の河西さんにお話をうかがい、『アリスト』の魅力を再発見することができました。
一見、無骨な印象だった河西さんもお話をしてみると物腰が柔らかくあたたかみのある方でした。あれ?無骨なのに柔らかい。もしかして商品には開発者の人柄も反映されるのでしょうか。
『アリスト』に関しては実践的な組み立てレポートもありますので、ぜひ参考にしてインダストリアルインテリアのDIYをお楽しみください。
※この記事の内容は、2018年1月時の取材を元にしています。会社名や登場人物の年齢、役職名などは当時のものになっている場合がありますので、ご了承ください。