木目が美しいカラー焼杉!これを知れば、もっと『UROCO』が好きになる!
23
2019
Dec
特徴ある木目模様と豊富なカラーがオシャレでかっこいいと話題の『UROCO』。今回は、『UROCO』を扱う、株式会社フォレストフィーリング(静岡県浜松市)取締役/デザインプロデューサーの小池聡さんからお話をうかがいながら『UROCO』の魅力に迫ります。
INDEX
『UROCO』の特徴的な木目の秘密
UROCOはそのカラーに目がいきがちですが、木目もすばらしいですよね。触れても気持ちいいです。
『UROCO』はまず、原料である杉板の表面を焼き、炭化させ、「焼杉(やきすぎ)」にしています。焼杉にすることで、木目が浮き出るだけではなく、耐火性と耐久性がアップするというメリットが生まれるんです。
これだけでも木目は美しく見えるのですが、木目には硬い部分と柔らかい部分があります。
『UROCO』はさらに削る工程を加えることで、柔らかい木目だけを削り取り、より木目がキレイに出るよう加工しています。
見た目が美しく、凹凸があるのに滑らかな手触りの秘密はここにあるんですね!
林業を活性化!『UROCO』プロジェクトがスタート
小池さんは、以前から材木を扱うようなお仕事をされていたんですか?
いえ、私は元々、双子の弟と兄弟で「878HANAYA」という花屋を経営していたんです。
ある日、林業を営む友人から木材の流通について相談を受け、林業が直面している悩みや問題を知りました。
浜松市は面積の65%が森林地帯という地域。中でも天竜区は林業に力をいれている地区なのですが、日本の林業は現在厳しい状況にあります。
- 木材の販売流通網を新規開拓したい
- 木材利用のニーズを拡大したい
- 林業への理解を深めたい
この3つの課題をクリアするために自分たち兄弟も何か役に立てないかと考え、花屋は弟に任せ、私が『UROCO』プロジェクトをスタートさせることになりました。
天竜の林業を活性化するためにスタートしたプロジェクトだったんですね。
そうなんです。そこで注目したのが、天竜水系の豊かな水を支える天竜の森で育てられた杉の間伐材でした。杉といっても、一般的に流通している杉板と『UROCO』は少し違います。
フローリングなどに使われるのは「節のないもの」が良い木材とされているため、節がある部分は良くない木材として、見えない場所で使用されています。
見えない場所に使うという意味で良くない木材として扱われていますが、実は『UROCO』に使用される部分は、1本の木からたった4枚しか採れない貴重な部分なんです。
しかも、木目や色合いは一つひとつ違うため、その4枚をさらに職人の目と手で見極めて選定しています。
その徹底ぶりが『UROCO』の美しさの秘密なんですね。
花屋ならではの感性で生まれたカラーバリエーション!
『UROCO』の美しさといえば豊富なカラーバリエーションも大きな魅力です。この発想はどういった所から生まれたんでしょうか?
これは花屋での経験が大きく影響しています。花にはさまざまなカラーや種類があり、組み合わせ次第でバリエーションは限りなく広がるんです。これをヒントにして、焼杉をカラフルにすることを思いつきました。
ちなみに、『UROCO』の色は、色カラーの基本といわれる12色からなる「カラーパレット」を参考にしています。
お花屋さんならではの感性が『UROCO』を生み出したんですね。でも素人が板に色を塗るだけでは、この色合いは出ないと思うんですが…。
塗装を美しく行うためのテクニックは企業秘密ですが、塗装後、さらに人の手で拭き取るという作業は必須です。
『UROCO』の名前の由来は伝説の◯◯◯
ところで、『UROCO』というネーミングにはどんな意味があるんでしょうか?
天竜の森には「天竜川」という川が流れていて、そこには竜が住んでいたという伝説があります。特徴である、焼杉による木目と、滑らかな凹凸の手触りが、竜の鱗のようであることから、『UROCO』と名付けました。
竜の鱗だったんですね。たしかにイメージにピッタリです。
ありがとうございます。このネーミングに恥じないよう、『UROCO』をさらに広めていきたいです。
その結果として、「木材の販売流通網の拡大」「木材利用のニーズの拡大」「林業への理解を深める」というプロジェクトの目的を絶対に達成させてみせます。
今日は、『UROCO』に込められた想いをたくさん聞かせていただき、さらに魅力が増しました。本当にありがとうございました。
編集部がUROCOを使ったDIYにチャレンジ!
『UROCO』の秘密を知るにつれ、編集部員は魅了されていきました。さらにホームページを拝見してDIY魂がフツフツと沸いてきたのです。
その理由は、「UROCO Recipe」。『UROCO』を使った作品のレシピが材料とともに詳しく記載されています。
そこで、3名のスタッフが「UROCO Recipe」を元にDIYにチャレンジしました。
Wall mirror 「ライター坂田がチャレンジ」
リビングの一角にメイクスペースを作りたいと思っていたので、「Wall mirror」を選びました。
色選びは大事なので、センスに自信のない私は、レシピどおりの色合いで作りました(笑)。私でもおしゃれに仕上げることができたので、大満足です!
Wall mirror のレシピはこちら
Wooden pot cover 「イラストレーター津村がチャレンジ」
観葉植物が好きでいくつか育ててるので、入れて飾りたい! と思ってこのタイプを選びました。
木目がきれいだし面白い形をしているので、色々工夫して飾ってみたくなります。植物以外の雑誌とかの収納にしてみてもいいなぁと思いました。
Wooden pot coverのレシピはこちら
Wood boit hook board レポーター池村がチャレンジ
かわいらしい色合いと木目で、子ども服や帽子をかけたらかわいいだろうなと思い、フックボードを作成しました。
趣味で子ども服を作っているので、撮影するのにもぴったりです♪
Wood boit hook boardのレシピはこちら
『UROCO』を使ったDIYでプロジェクトを応援
今回は、株式会社フォレストフィーリング小池聡さんに『UROCO』の魅力をたっぷりと教えていただきました。
豊富なカラーと自然な木目がオシャレでかっこいいと注目はしていましたが、『UROCO』プロジェクトに込められた想いを初めて知ることができました。
「木材の販売流通網の拡大」「木材利用のニーズの拡大」「林業への理解を深める」という深い想いがあったんですね。
『UROCO』を使ってDIYを楽しむことがこのプロジェクトを応援することにつながるんです。ぜひ、レシピを参考に『UROCO』を使ったDIYにチャレンジをしてはいかがでしょうか。
※この記事の内容は、2017年12月時の取材を元にしています。会社名や登場人物の年齢、役職名などは当時のものになっている場合がありますので、ご了承ください。