木目を生かしたDIY!塗料6種類の塗り比べ対決
03
2020
Feb
編集部デザイナーの土居さんが作ったインスタ映えテーブル。木目を生かした仕上がりにしたいと、サンダーをかけオイルとワックスを何度も塗り重ねるという、とても手間ひまかけた、すばらしい出来栄え!
詳しい製作過程はこちらをチェック
ところがそれを見た副編集長の河田さん。「土居さん、すごくがんばりましたね。ボクだったらもっと簡単な方法でやるけどなぁ~」と発言したから、さぁ大変(笑)。
本当に河田さんの言う簡単な方法で土居さんが作った風合いを再現できるのか?
「せっかくなら、さまざまな塗料を塗り比べてみよう!」ということで実験がスタートしました。
DIYアドバイザーとしても活躍する河田さんによる実験の様子と、その結果を大発表しちゃいます!
INDEX
使い勝手も仕上がりもさまざま!比べてみました6種の塗料
塗り比べということで、まずは条件を決めます。
試してみた塗料は次の6種類です。
油性の塗料から、「ワトコオイル」「ジェルカラーニス」「OLD WOOD WAX(オールドウッドワックス)」。水性の塗料から、「Wood Gel Stain(ウッドジェルステイン)」「ROCK 水性ニス」「水性ステイン」です。
そして結果がこちらです。ジャジャーン! こうやって塗り比べたものを並べてみると塗料ごとの扱いやすさや仕上がりの風合いもさまざまだということがおわかりいただけたと思います。土居さん、いかがでしょうか?
こんなにいっぱい調査してもらって、ありがとうございました!
「水性ステイン」と「ウッドジェルステイン」は、塗った感があるので私が個人的に目指していたものとは違うかなぁ~という印象ですね。でもそれ以外は、どれをとってもなかなかいい仕上がりになっているなと思いました。
6種類の塗料、伸びやニオイはどう違う?
見た目の違い以外に、使いやすさなども大事だと思いますが、河田さん的にはどうでしたか?
はい。そこも大事だと思って、まとめてみましたよ!
1.ワトコオイル
こちらのみウェット研磨しました。触り心地はいいですが、見た目にはあまり違いがありませんね。
タイプ | 油性 |
ツヤ | ツヤ消し |
ニオイ | キツくないがあり |
伸び | まぁまぁ ⭐️6 |
2.ジェルカラーニス
ウエスに少量ずつ取って塗っていきます。刷毛など道具を使わないので扱いやすく、よく伸びて塗りやすかったです。
タイプ | 油性 |
ツヤ | ツヤ消し |
ニオイ | 油性特有のニオイあり |
伸び | とてもよく伸びる ⭐️10 |
3.OLD WOOD WAX
オールドウッドワックス
塗り重ねてウエスで拭き取るとツヤが出る。缶に入っているので少しずつこそげ取りながら塗るといいです。
タイプ | 油性 |
ツヤ | ツヤあり |
ニオイ | なし |
伸び | とてもよく伸びる ⭐️10 |
4.WOOD GEL STAIN
ウッドジェルステイン
ボトル式のジェルタイプなのでウエスに取りやすく扱いやすい。ツヤがほしいときは仕上げ塗料が、別途必要です。
タイプ | 水性 |
ツヤ | ツヤ消し |
ニオイ | なし |
伸び | とてもよく伸びる ⭐️10 |
5.ROCK水性ニス
刷毛で塗るほうが塗りやすい。ニスというより塗料という感じ。塗っている途中で表面が固まるので注意が必要です。
タイプ | 油性 |
ツヤ | ツヤあり |
ニオイ | なし |
伸び | あまり伸びない ⭐️4 |
6.水性ステイン
水性ペンキを塗っているような感覚で作業できます。ツヤがほしいときは、別途仕上げ材が必要です。
タイプ | 油性 |
ツヤ | ツヤ消し |
ニオイ | キツくないがあり |
伸び | まぁまぁ ⭐️6 |
おーなるほど! これはわかりやすいです。
DIY初心者におすすめの塗料はなに?
塗りやすさとニオイでいうと、「オールドウッドワックス」と「ウッドジェルステイン」が良さそうですが、河田さんのおすすめはどれですか?
そうですね、実際に塗っていて使い勝手も仕上がり具合もよかったのが「オールドウッドワックス」でした。油性なのににおいがなく、よく伸びるし乾くとツヤも出ます。ツヤあり仕上げを求めている人や、初心者の方はこちらを選ばれるといいかもしれませんね。
今回の調査結果は、次回DIYにチャレンジするときのいい参考になります。
でも、あえてこれだけは言わせてください。
なんですか?
すべてを見て、自分の努力は間違いじゃなかったとうれしく思っています(笑)!
あはは! やはり土居さんの仕上がりには敵いませんでした。DIYはきちんと手間をかければかけるほど美しい仕上がりが期待できることは、土居さんが証明してくださいました(笑)。
DIY上級者には「ワトコオイル」がおすすめ!
ワトコオイルはハケやスポンジで塗ったほうが塗りやすいですし、DIY慣れしている人には扱いやすいと思います。塗り重ねで色味の調整もできそうなので、時間をかけてチャレンジしようという方におすすめしたいです。
自分好みの色合い、風合いを見つけよう!
「木材を塗る」という作業は意外と手間がかかりますが、するとしないではDIY作品のできあがりに大きな差がでます。今回の実験結果を参考にして、ぜひ自分好みの色合いや風合いを見つけてみてください。
※この記事の内容は、2019年3月時の取材を元にしています。会社名や登場人物の年齢、役職名などは当時のものになっている場合がありますので、ご了承ください。