塗装ってなんだか苦手…という方へ教えたい5つのポイント&塗装後の困った解決法!
09
2020
Mar
塗装が苦手な理由ベスト3をいいものマガジン編集部が調べたところ、以下のようになりました。
塗装が苦手な理由ベスト3
1位 どれを選べばいいかわからない
2位 ハケの筋が残ったり、塗りムラができたりする
3位 作業場やエプロンなどが汚れてしまう
「うんうん、わかる!」と大きくうなずいているそこのあなた! 塗装を楽しめるようになるとDIYはもっと楽しくなるはずだと、いいものマガジン編集部は思っています。
1位のお悩みを解決したい方はこちらをチェック!
そして2位と3位のお悩みを解決したい方は、この記事をチェックしてくださいね。「塗装を成功させる5つのポイント」と「塗装後の困った解決法」をご紹介します。
INDEX
1)塗装を成功させるには、準備が8割!
塗装自体は難しいことではありません。その前段階の準備に時間をかけることで、より美しく塗装することができます。塗装前に、「素地調整」と「養生」をしっかり行いましょう。
2)塗料は良く混ぜることが大事!
塗料は重い顔料が底に沈んでいるので、使用前にしっかりと混ぜることが大切です。
小さい缶・丸缶の場合
缶ごとよく振り混ぜ、フタを開けた後はさらに、ヘラなどで底からしっかりとかき混ぜます。
一斗缶の場合
プロテクターを付けた状態で、缶を逆さにします。一辺を地面につけ前後に振り混ぜます。フタを開けた後は、丸缶同様、底からしっかりとかき混ぜます。
ここで1つ裏技を! 缶から直接塗装をする場合、缶に輪ゴムをかけておくと便利です。はけに付きすぎた塗料を落とすのに利用でき、移しかえる手間も不要になるので、おすすめです!
3)塗料缶のフタの開け方にはコツが必要!
丸缶の場合
本体とフタの隙間にマイナスドライバー(幅が7mm~8mmが最適)などを斜めに差し込み、てこの原理でフタを持ちあげます。一度では開かないので、少しずつ場所を変えて同じ作業を繰り返すことで、フタが開きます。
角缶の場合
まず、プロテクターを取り除きます。(保管する際に必要なので、取っておきましょう)フタの中央を押すだけで、フタが開きます。
へこんだ場所を押して元の状態に戻せば、再度フタをすることができます。その後にプロテクターを元に戻してください。
4)塗装は適切な用具を正しく使うこと!
スプレー以外の塗料を使うときは、一般的に「ハケ」「ローラーバケ」「コテバケ」のいずれかを使います。
ハケ | ローラーバケ | コテ | |
---|---|---|---|
使用場所 | ・狭い範囲の塗装 ・平らでない部分の塗装 ・細かい部分の塗装 | ・平らな広い面積の塗装 (ただし一部のステイン塗料や二スには向かない) | ・ローラーバケが使えない場合の平らな広い面積の塗装 |
使用前の処理 | 柄を両手に挟んで回し、浮いてきた毛を手で取ります。 サンドペーパーで毛先を整えます。 | ローラー部分をはたくか、粘着テープの上で転がします。 | パッドをはたいて抜け毛を処理します。 |
使用方法 | ①ハケの毛先から2/3程度までに塗料をたっぷり含ませ、余分な塗料をしごいてから配る。 ②塗り広げる。 ③一定方向に動かし、均一にならす | ①ローラーに塗料を含ませ、余分な塗料をしごいた後、Wの字を書くように塗料を配る。 ②塗り広げる。 ③一定方向に動かし、均一にならす。 | ①塗料に浸し、余分な塗料をしごいてから、配る。 ②高い所から低い所へ、奥から手前へ引くよう |
注意ポイント | 半乾きの上から調整するとムラができます。塗り直したい場合は、乾いてから行いましょう。 | 動きが早いと塗料が飛び跳ねる場合があるので、適度な早さで行いましょう。 | コテバケの下方を少し浮かせ気味にすると、美しく塗れます。 |
5)塗装後のワンポイントアドバイス!
塗装前に行った養生は、塗膜が乾燥する前に取り除きます。完全に乾いてから取ると、養生テープと共に塗装がはげてしまう場合もあるので、注意してください。
塗装後の困ったを解決する3つの方法
DIYで塗装をしたあと、用具や塗料の後片付けで困った経験はありませんか? 最後に、塗装後の困ったを解決する3つの方法をご紹介します!
1)ちゃんとやっておくと次がラク「用具の洗浄」
塗装に使用したはけやローラー、塗料を移しかえた容器などに付いた塗料は、まず新聞紙などを使って取り除くようにします。
その後、塗料にあったうすめ液を使い洗浄します。容器に表示がありますので、確認しましょう。
- 水性塗料:水
- 油性塗料:ペイントうすめ液
- ラッカー系塗料:ラッカーうすめ液
はけは最後に中性洗剤(台所用洗剤でOK)でもみ洗いし、水を切って陰干しするようにしましょう。毛にクセがつかないよう整えてから干します。
2)放っておくと使えなくなっちゃう「残った塗料の保管」は大事
空気に触れて乾燥するのを防ぐため、しっかりとフタをして保管します。残量が少ないときは、小さめの密封できる容器に入れかえて保存してください。
3)万が一処分するときは?「塗料を処分する方法」
ただし、薄めた塗料は保管ができませんので、処分しましょう。
基本的には使い切るのが一番ですが、やむを得ず処分する場合は以下の方法でお願いします。
- 残量が少ない場合:新聞紙などに塗り広げ、乾燥させてから処分する。
- 残量が少しある場合:塗料用固化剤で固め、新聞紙などに取り出し広げ、乾燥させてから処分する。
固化剤で固めると、こんな感じになります。
塗装を敬遠せず、ぜひチャレンジしてみては!
塗装を成功させる5つのポイントを紹介しました。準備が8割などと聞くとちょっと大変かな…と思われるかもしれませんが、塗装するとしないでは、作品のできあがりが大きく違うものです。
こちらは塗装をがんばった成功例!
塗料の違いでこんなに変わる!
ぜひ上記の記事も参考にして、塗装を楽しんでくださいね。
※この記事の内容は、2017年11月時の取材を元にしています。会社名や登場人物の年齢、役職名などは当時のものになっている場合がありますので、ご了承ください。