つむゴさんひと目ぼれの「完全刃ブレゼロ」カッターナイフとは
21
2021
Jan
ある日の「いいものマガジン編集会議」にお越しくださった、SDIジャパンの代表取締役である山下和雄さんと、営業部課長の弓削学さん。SDIジャパンとは、台湾初の文具メーカーの日本法人で、アイデア満載の文具や雑貨を製造販売されている会社です。
今回ご紹介くださったのは、新製品のカッターナイフ『GLANZ(グランツ)』。
これを見たとたん、目がハートになって飛びついたのは、いいものマガジン編集部のイラストレーターつむゴさんでした。つむゴさんといえば金物好きで有名な方。
え~ダイキャスト製のカッターナイフ! 何これ!?
INDEX
標準サイズのカッターなのに、完全刃ブレゼロ!
ひゃ~、カッコイイ! これ好き~!
見た目で完全にノックアウトされた津村さんですが、実はこのカッターナイフ、もちろんカッコイイだけではありません。
このカッターナイフはね、今までのものとまったく違うところがあるんですよ。どこかわかりますか?
う~ん。さすがダイキャスト製、重みがありますね。力をいれなくてもスーッと切れる感じですけど…。
普通のカッターと比べてみるとよくわかります。刃がブレないんですよ。
あ、ほんとだ! 確かに私が普段使っているカッターは刃先がグラグラします。そういうもんだと思ってたけど…こっち(グランツ)は刃がまったく動きませんね。
そうなんですよ。ふつうは刃物というとブレないものなんです。危険ですからね。包丁とか彫刻刀とか、ブレちゃダメでしょ。でもね、カッターナイフは特別。刃先がブレるような作りになっているんですよ。
そう言われればそうですね。刃物の中でも手軽に使えるという利点があるせいですかね。
それが便利で普及してきましたが、中にはこの刃ブレがネックになるという人もいるんですよ。特に、ペーパークラフトや消しゴムアート、プラモデルや革製品など、アートの創作をされる方ですね。
確かに。私もこのような刃先の鋭いカッターを使うのは、細かい作業や曲線を切るときなんですけど、力の入れ加減が難しいなというときがあります。
なんでブレないの?その秘密は固定方法に
でも、これなんでブレないんですか?
ロックがついているんですよね。側面を見てもらいながらロックを開け閉めしてもらうとわかると思います。ロック板を立てると側面が開くのがわかりますか?
あ、ほんとだ。ロック板を立てていないと刃を出したりしまったりすることもできませんね。
そうです。つまりロックすることで、刃が完全に固定されているということです。
刃ブレはもちろん、グラつきもないので、細かい仕上げや細部の仕上がりにこだわる方にも好評です。
細かい作業というと、デザインナイフを使っている方も多いと思いますが、あれは刃の交換がちょっぴり面倒なんですよね。
これはカッターナイフなので、刃の交換もラクなんですよ。
ロック板を立てた状態で刃を移動すると、簡単に脱着できます。
うわ~確かに便利ですね!!
分厚いものこそ効果を発揮!ブレない刃の実力とは
これだけ刃がしっかり固定されていると、分厚いものでも切れそうですね。
私が使っているカッターは、力を入れると刃先が押し込まれてしまうので、使えないんですけど。
はい、分厚いものこそ力を発揮します。革製品も切れますし。
革製品でも切れるんですね! 私、革製品を加工することもあるのでうれしいです。
発砲スチロールをいつものカッターとグランツで切ってみてください。そうすると違いがよくわかると思います。
わ! ほんとだ。まっすぐ簡単に切れるし、断面がツルツル!
カッター自体に重さがあるせいか、自分の力をあまり加えなくてもスーッとなめらかに刃が動いてくれる感じです。もう、これ絶対欲しいです!!
もの作りをする人必見のカッターナイフ
今回のお話は、カッターナイフ初心者にとっては「?」も多いお話だったかもしれません。でも物づくりをされる方で、デザインナイフを使っている方、刃先の鋭いカッターナイフを使っていた方には、とても興味深い内容だったのではないでしょうか。
津村さんはアイデアマンでまさに物づくりの人なので、革製品だけでなく、シリコン素材をカットしたり塩ビのものをカットしたりされることもあります。そうした変わった素材を切るときにも、『GLANZ(グランツ)』はとっても使いやすいとのことです。
物づくりの現場では、万人受けするものばかりではなく、ニッチなところにニーズのある製品づくりも進んでいます。これからも、いいものマガジン編集部はそんなニッチな製品にも注目していきたいと思います!
※この記事の内容は、2020年12月時の取材を元にしています。会社名や登場人物の年齢、役職名などは当時のものになっている場合がありますので、ご了承ください。
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