進化するウォリスト!その地味〜な違いを公開
25
2020
Apr
この3つはどれもウォリストの「突っぱりジャッキ」です。ちょっとずつ違いがあるんですが…わかりますか?
う〜ん、ごめんなさい。よくわかりません…。
ハハハ、そうですよね。実は強度はそのまま、少~しずつ地味〜にマイナーチェンジしているんです(笑)。
突っぱりジャッキは機構が複雑で、初代は手作業で組み立てている箇所もあったんです。当初の予定では、それでも受注に間に合うだけの生産が可能だと思っていたのですが、うれしいことに多くのご注文をいただくことに!
そのため納品を待っていただくなど、多くの方にご迷惑をかけてしまったんです…。
そこで、部品、構造、生産工場の見直しを行い、第二世代、第三世代とマイナーチェンジ。作業工程を安定化させ、大量に安定供給できる生産ラインを確保したんですよ。
そんな裏話があったんですね。すみませんが、それぞれの違いを教えてもらってもいいですか?
まず、初代です。
・プッシュナットを使用。
・軸となるネジは「全ネジ」、六角ナットを使用。
・ストッパーになる部品をスポット溶接で接着。
ふむふむ。これが初代ですか。どう変わっていくんだろう?
これが第二世代です。プッシュナットが変化しているのはわかりますか?
うーん正直わかりにくいですが(笑)。
確かにいわれてみると形状が微妙に違いますね。
・プッシュナットをE型止め輪に変更することで、落下などによりナットが外れることを防げるように。
・軸となるネジは、全ネジから「半ネジ」に、六角ナットは継続。
・ストッパーは、別部品を溶接していたのを、型抜きで一体成型できるようにした。
溶接と型抜きで、生産方法が変わってくるんですね。なるほど〜。
第三世代がこちらです。
・E型止め輪を使わず直接カシメることで、さらに外れにくく。
・工場が変わり組み立て方法が変更。半ネジを全ネジに戻す。プレートにネジ穴を切ることにより六角ナットをなくした。
・ストッパーの一体成型は、継続。
ナットをネジ山に変えるとか、そりゃ素人にはわかりませんね!
でも、こんな小さな変化が、現在の安定供給につながったと?
はい、そういうことです。これはウォリストだけでなく、世に出回るさまざまな製品にいえることだと思いますよ。
世間では知られていないけれど、ものづくりをされているみなさんは、見えない努力をいろいろとされているんですね。
そんな視点で物を見るというのも、意識してみたいと思います。
今日はありがとうございました!
※この記事の内容は、2019年5月時の取材を元にしています。会社名や登場人物の年齢、役職名などは当時のものになっている場合がありますので、ご了承ください。